2014年11月30日日曜日

第2回ちかっぱ糸島


 天気予報では降水確率80%となっていたが、起きたときも/朝ごはん食べてるときも/車にキーを差したときも/この時間ならすっげースイスイ進めるのなー、と今宿大塚を抜けたときも/福岡・糸島市境を越えたときも/また午後来るよ!と伊都菜彩を通りすぎたときも/セイワパーク前原中央に車を停めたときも、ぜーんぜん降ってなかったから「お、これ大丈夫なんじゃない?」と、傘を車に置いて伊都文化会館へ小走り。

 本日ひとつめのLovit's!イベントは糸島警察署歳末イベントパレードだ。
 パレードといえば昨年「安全安心まちづくり推進大会」(2013年10月14日)というのがあったが、あれとはまた別の行事なのだろうか。
 しかしあの時配られていた"安全"と"安心"のあいだでいとゴンが跳ねる黄色い総ラメ風味の腕章(光を反射して輝く、とても立派&ユースフルなもの。限定3000個)を参加者の皆さん揃って腕に巻いているから、おそらくまあ、あれと似たようなテーマのイベントではないかと推測される。伺ったところ、パレードのコースが少し違うみたいだ。


 オープニング・セレモニーが近づき、Lovit's!の皆さんも件のラメ風味入り腕章を巻いて所定の位置にスタンバイ。こちらでも「安全安心まちづくり推進大会」以来の「めざそう 安全・安心のまち」横断幕がひろげられていた。
 パレードの出発地点である、ここ伊都文化会館の駐車場には参加者の方々〜警察はもとより、地元自警団、防犯団体といった皆さんも〜がズラリ整列しており、ええっと、いちファンの僕(糸島市民ですらない)はどこへ行ったらいいんだろう?おっかなびっくりあっちへいったりこっちへいったり居場所を探していると「糸島市愛犬の会・わんわんパトロール」なる団体の姿が目に入った。
 わんわんパトロールというからには、連れているのは勇猛で知られるマスチフやシェパード、ドーベルマン・・・ではなく、どうみてもこれがかわいいワンちゃんたち。こんなかわいいワンちゃんが有事の際は「ゴー!」の号令で不審者に飛びかかったりするのだろうか。
 うーむ。
 きっと女の子とおなじように糸島のワンちゃんもまたタフなのだろう。
 糸島はどこまでも見かけによらない。

 出発式典の要である各組織代表の方々のスピーチが終わり、ようやくパレードが出発しようか、というところで、いきなりバケツをひっくり返したかのような大雨がざんざと降り始めた。
 警察音楽隊の皆さんが楽器を手に手に慌てて撤収にかかり、その他の参加者も屋根がある場所へ一斉にダッシュ。ひびきちゃんに導かれ避難するいとゴン、「白バイ、前へーっ!」の号令でやにわ走りだす車両部隊など、先ほどの整然とした空間が一転しておおわらわと化す。


 そんなしっちゃかめっちゃかな状況で、Lovit's!のみんなはどうしてるんだろう?と、彼女たちが元居た場所を見ると・・・ああっ、逃げ遅れてる!逃げ遅れて「めざそう 安全・安心のまち」横断幕のしたで一列にかたまって雨宿りしてる!
 か、かーわーいーいー!
 確かにこれでもう「安全・安心」だね!
 ・・・なんて言ってる場合じゃないし、状況が状況だからそんなトーヘンボクまるだしで見守ってちゃいけないのも重々承知しているが(僕もどっかに逃げないと)、横断幕にすっぽり入って雨をしのいでる姿、とってもかーわーいーいー!!
 昔のアメリカのカートゥーンでこんなシーンありましたよね(パッと浮かんだのは「チキチキマシン猛レース」のトラヒゲ一家だが、他にもっとイイたとえがあるハズ)!
 しまった!かわいいのが当たり前のアイドルさんを捕まえて「かわいい」とか、こんな直球で陳腐な言葉は使っちゃいけないんだ。気を引き締めて「かわいい」は懐にしまい、レポらしいちゃんとした描写を心がけよう。
 ・・・ああっ、そのままテコテコ前へ移動を始めた!かーーわーーいーーいーー!!!

 てなわけでパレードは敢え無く雨天中止となってしまったのだが、このグレイシートレインならぬLovit's!トレインを直に目撃できたことは一生の宝物としたい。
 でもすぐ暖かくしてくださいね!


 そんな感じで午前のイベントは終了。
 次は糸島に於ける食のサンクチュアリ・伊都菜彩にて催されている「第2回ちかっぱ糸島」だ・・・といってもLovit's!のステージまでまだ4時間ほどあるので、まずは筑前前原駅のダイソーに寄る。さきほど雨の被害に遭っている女の子たちをえへらえへら撮ってたらバチがあたってカメラが大変なことになってしまったのだ。ううう、どこまでも反省しきりだ。応急のクリーニング用品を2点購入したのでこれで償いとさせてください。

 昼前に伊都菜彩の前を通りかかったところ、これが雨ニモ負ケズものすごい大盛況っぷりで、駐車場に入らんとする車列もいつものそれと全く変わらない。
 さすが日本一の売上高を誇る産直市場である。
 ここでのステージは屋根あり、ということで、とりあえず「中止」という最悪の展開は回避されたようだ。まずはひと安心だけど、どうかそれまでには雨もあがってて欲しいなあ。

 お昼ご飯は先々月の商工会スタジアムにて見事に粉砕ジャーナル主幹・黒田さんのハートを射止めたひなたうどんへ。
 ひなたうどんさんはその名のとおり伊都国における太陽信仰の聖地・日向峠のふもとにある(文字通り八百屋さんの裏に)隠れた名店で、そのへんの縁起を担ぎたいところもあって、ここに決めた。
 どしゃ降りのなか、道路を突っ切ってお店に駆け込む。予定としては「わー、晴れた!さすがひなたうどんさんだわ!」と小躍りしながらお店をでる算段だが、いかに。

 ひなたうどん、僕にとっては5年ぶりぐらい(かつてこのへんの山の地図をつくっていた頃、一週間ぶっ続けで通ったことがある)で、当時とおなじように店内は雑然と風情がほどよく調和した異空間のまま。無造作に盛られたワイルドな野菜たち(天ぷら用)がカウンターのむこうで重厚な存在感を放っている。
 ごぼう天肉うどん(600円)を注文。
 おうどんは"リーズナブル"みたいな安易な言葉では片付けられなぐらいのボリュームで、もちろん味もよかった。
 第二次ブームの到来を予感しながら、「今日の雨は手強いな」とかワケのわからないことを呟きつつ、雨のなか車へと走る。

 あらためて、伊都菜彩へ。
 13時前に到着すると、大雨のなか、既にLovit's!の皆さんが物販を展開している。
 今回のイベント=「ちかっぱ糸島」は、JA糸島青年部プロジェクトが企画・実行する農業祭で、地元糸島でつくられた農産物の即売、地元食材をつかった屋台(あまおうを使ったいちご飴、ポン菓子、見つけきれなかったがいのしし肉の炭火焼などもあったそう)などのほか、ステージでも米一俵かつぎ(60キロ)、みかんの早食い競争、野菜の重要あてといった楽しげなレクリエーションが雨にも関わらず賑やかに催されていた。
 ちなみにここ伊都菜彩、先ほども記したように日本一の売りあげ(年商35億!)を誇る産直市場である。そして今日は遂にその場所で、日本一の地域密着型アイドルがステージを行うのだ。この組みあわせ、意外なことに初めて(僕の知る限り)!いやあ、めでたい!
 というわけで、とにかくまずは物販だ!物販大好き!
 みかんの袋詰めに始まり、ブロッコリー、青梗菜、ホウレン草、売り子さんの「珍しい野菜がありますよ!」に惹かれて日野菜蕪、黒大根などエキゾな雰囲気を漂わせるものを次から次にちかっぱ買い込む・・・これが伊都菜彩流の物販スタイルだ!

 Lovit's!ブースでも青年団の方々を中心にTシャツなどが結構売れていたようで、今日からまた新たに革製のLovit's!キーホルダー&ストラップ(ロゴ入り)というのもラインナップに加わっていた。
 おそらくメンバーさんが書いたと思しき「特注!オススメだよ」ポップの傍に円型とハート型、短冊状の新グッズが並べられ、これもまた糸島の工房でつくられたものだそうだ。フレグランスに続いてまた本革、いや本格的なグッズが登場である。
 悩んだ末、ハートの女王様がいるんだしこれしかないな!ってことでハート型のキーホルダーをあんぬちゃんから購入(重要)。ちかっぱ大事にします!

 14時。
 ステージイベント:みかん早食い競争に突然エキシビジョン・マッチとしてLovit's!メンバー6人が招聘された。
 ・・・MCのお兄さん、グッジョブ!
 Lovit's!内での大食いポジションをめぐり、水面下で火花を散らしあっていた(という僕のなかでの空想)ゆうちゃんとなるなるの戦いが、遂に公の場で決着をみせる!

 採集コンテナ(剥いた皮を捨てる用)のうしろに並んだメンバーが、MCのお兄さんの「Ready...Lovit's!」の絶叫を合図に、いっせいにみかんに挑みかかった。
 さあ、勝つのはやはり王者なるなるか、いやここでゆうちゃんが下克上を決めるのか、両者のあいだで慌ただしく視線をいったりきたりさせていると・・・ちょっと待った!
 ひびきちゃんのみかんの皮を剥くスピードがちかっぱゴッドスピードなんですけど!
 ここでまさかの伏兵!
 季節+雨由来のダブル寒さでみんなが手をかじかませながらみかんの皮むきに手こずるなか、その器用さ(+寒さ耐性?)でもって見事に優勝をかっさらっていったのはなんと大穴=ひびきちゃん&あさきちゃんのワンツーフィニッシュであった(優勝商品はやっぱりみかん)。
 早食いと大食いはまた違うジャンルの競技だったようだ。
 なるほどなあ。

 14時30分、いっこうに降り止まない雨のなかライブがはじまりはじまり。
 といってもステージはいわゆる"トラック・ステージ"だし、お客さんはテントのなかに集まっているので支障はほとんどない。むしろオーディエンスに関しては空間が密となったおかげでより一体感が生まれていたと思う。
 Lovit's!観たい!と名指し(重要)しながらお母さんの腕をひっぱって前にくる女の子もいるし、青年団の方々もサイン入りTシャツに身を固めて準備万端だし、もう雨なんて関係ないのだ。これがちかっぱ糸島ワールドなのだ。
 あ、説明が遅くなったけど"ちかっぱ"は"力いっぱい"が転じて生まれた新方言です。

 お祭り、ということで一曲目は「祭りの夜 〜君を好きになった日〜」。


 よいしょ!あらよっと!とLinQさん譲りのお祭りアンセムで一気に祝祭感を沸騰させたあとは「カロリーなんて」で食べ過ぎにもしっかり警鐘を鳴らす。なんて考えられたセットリストだろう。
 ここではっぴと一緒にジャケットまで脱いでしまったなるなるが慌ててジャケットに腕を通そうとする一幕があったが、ダンスしながらなのでなかなかうまくいかない。ハプニングのなりゆきをヒヤヒヤしながら見守っていると「♪め〜ざす、体型〜」のところで「最初からそういう演出ですよ」といわんばかりにジャケットを放り投げ、颯爽とモデルポーズを・・・決めた!
 まさに苦境を逆手にとっての倍返し!プロフェッショナルだ!これがエンターテインメントだよ!


 JA糸島青年部の方々への謝意を込めたMCのあとは「Magic Island」。
 歌っているあいだに雨が止む or 雲が晴れるキセキでおなじみのこの曲も、さすがに今日の豪雨には通じなかった模様。だが、これは日本一と日本一のアツすぎる邂逅によってひきおこされるビッグバンを防ぐため神が降らせた冷却水だったのかもしれない・・・と、今日も今日とて素晴らしいそのステージを観ながらボンヤリ思った。よく意味はわからないが。
 みんなが手拍子で一体となった「for you」に続いて、来たよ!あんぬちゃんセンターの「いとくると」が!
 マイ「2014年・良かったもの大賞」を選定するなら、この"奇数フォーメーションの中心で♪いといといといと、くるくるくるくるの二役をこなすあんぬちゃん"は確実にベスト3に入ってくる。マイリー・サイラスとフレーミング・リップスの共演や、テイラー・スウィフトのポップ路線への転向など、今年もさまざまな出来事がポップス史を騒がせたが、僕のなかではそれよりも"あんぬちゃんセンターの「いとくると」"が上位に来るのだ。
 なんと表現していいかわからないが、その素晴らしい体幹をバネに鞠のごとくポンポン躍動するあんぬちゃんの姿には、ジ・アーティストとしか形容できないぐらいの迫力と可愛らしさがある。ジ・アーティストといえば昨日の丸田池公園イルミネーション点灯式から発売された新図案ポスター(ロケ地:九州大学)のなかでもあんぬちゃんがジ・アーティストなイキフンをガツン!と漂わせてて、それがものすごく格好いいんですよ。本人はあまり納得してないようでしたが、最強です。あれで「買わねば!」ってなったぐらいです!

 で、そんな最強の♪いといといといと、くるくるくるくるのサイドにキレッキレのあさきちゃんとスキルリーダーひびきちゃん(みかん早食いコンビ)があがってくるときのワクワク感ったらもう、どうしたらいいんだ!って話だよ。
 今日も最高だ、Lovit's!ありがとう!

    最後はいとゴンを招いて「いとゴンのシマ」。
 はっぴを着たいとゴン(かなりウケてる)がひびきちゃんに連れられ登壇・・・ステージの奥行きがそんなにないので少しヒヤヒヤしてしまったが、さすがいとゴンもプロなので落っこちることなくゴンゴンゴンゴンゴーンゴン♪と元気に踊っていた。
 「ちかっぱ糸島」の文字の前で、糸島の女の子たちが、糸島の頭のかたちをした龍と肩を組んで揺れている。糸島の子供たちも踊る。青年部の方々も踊る。そしてここは糸島が誇る最大の産直市場。
 うちからそんなに離れてないのにここまで「特別な世界」を感じさせてくれるステージとは一体なんなのだろうか。
 すごいな、どこまでも「ちかっぱ糸島」だ。

 今回のお祭りに関してのアンケート用紙を貰った。
 「ちかっぱ糸島」のいくつかの構成要素を5段階評価でマークしていく形式で、もちろん全てに5点満点をつけさせて頂く。全部5点満点じゃテキトーと思われそうなので、「ステージ」のところだけ「5」の左隣に「6」を書き足し、そこにマルをした。集計のさい「うわ!メンドくせー!」と言われたらそれはもう全力で陳謝するしかないが、正直な意見なのでどうにかご容赦願いたい。
 備考のところには「ちかっぱ糸島最高!」のヒトコトと「Lovit's!最高、また次回も観たい!」・・・って、これはイベントでアンケートがあったら毎回書いてるな
 次こそは晴れますように。
 神さまもビッグバンなんか恐れちゃダメですって!


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