2014年12月30日火曜日

輝け!糸島楽曲大賞'14


 さて、年の瀬といえば『ハロプロ楽曲大賞』ならびにそこから派生した『アイドル楽曲大賞』、偉大なるふたつの賞レースへの投票が界隈でもはや恒例行事となっているが、不肖僕はぐうたらなので、気分次第で投票したりしなかったりで、ええとそのう、どうもすいません。
 しかし、今年は遂に我らがいとしまPR隊 Lovit's!の記念すべきデビューシングル『Magic Island/いとくると』がノミネート・リスト(インディーズ・地方部門)にエントリーされたということで居ても立ってもいられず、ここぞとばかりに有権者の権利を行使することにした。
 ちなみに30日深夜の発表イベントに先んじて26日の夜〜朝にかけ放送された、主催者さまお墨付き番組「勝手にハロプロ楽曲大賞2014」(メインパーソナリティ:22世紀から来ましたさん、ゲスト:タクスさん)でも「勝手に福岡アイドル楽曲大賞」パネリストとして末席(ほとんどトイメンであったが)を汚させて頂き、そこでも当然『Magic Island』『いとくると』を流して、あまつさえ翌日の軽トラ市公演まで勝手に告知してしまったのだが、ラジオにチューニングをあわせてくださった133人の方、明け方まで聴いてくださった22人の方のなかで、実際来てくれた人はいたのだろうか。いたよな。
 ちなみにちなみに、糸島市HPで募集されていた「あなたが選ぶ!2014年糸島市10大ニュース」にも「いとしまPR隊 Lovit's!、CDリリース」ネタを送ったのだが、こちらは「12月26日に発表」のハズが30日になっても全然更新されないし、そもそもの募集ページがある日忽然と消えてしまったので、泣いてる。
 ・・・かように差し込める隙あらばLovit's!を顕彰しようと暗躍したこの年末であったが、まだまだ達成感がないので、こうなったらもういとしまPR隊 Lovit's!の今年一年の活動そのものを対象にした楽曲大賞を私的に創設してしまおうということになった。
 本年度のしめくくりがこんなエントリでいいのかどうかわからないが、偉大なるふたつの賞レースに、そして糸島に捧げるマジリスペクトの産物だと思ってここはなにとぞ大目に見ていただきたい。

     [投票ルール]
     ■糸島楽曲部門
     2014年度に催された軽トラ市定期公演、各種イベント、ライブのセットリストから、
     私の良かったと思う楽曲5曲を選びます。
     持ち点は10pts.で、そこから5曲に割り振って投票します。
     点数配分のデフォルトは
     1位:3pts. / 2位:2.5pts. / 3位:2pts. / 4位:1.5pts. / 5位:1pt.
     ですが、例えば選んだ5曲に差をつけたくない場合は
     1位:2pts. / 2位:2pts. / 3位:2pts. / 4位:2pts. / 5位:2pts.
     としてもいいです。まあでも、とりあえずデフォルトに従うといいよ。
     1曲の最低点は0.5pts.とします。
     最高点は3pts.となります。
     また、点数の可変幅は0.5pts.ごととします。
     これを踏まえて、みんなでつんのうて投票しよう(勝手に改変してすいません!)。

 と、ザックリすぎるルールを決めたところで、あれやこれや思いだしてみるため、ざっと今年Lovit's!さんのイベントに参じた数を試算してみると、これがなんと約60回にものぼった。60回ですよ。60回もあの娘たちに逢えたなんて、僕はなんという幸せものだろう・・・。
 ・・・。
 ・・・・・。
 あっ、思わず幸福に浸りきってしまった。
 ええと、なんだっけ。そうそう。糸島楽曲大賞だ。
 これらのイベントで歌われていた何百曲もの歌のなかから、ベスト5を選ぶのだ。なかなかおおがかりな作業である。
 約60回ステージを観たということは、ほとんどその数だけ『Magic Island』『いとくると』を聴いたことになるわけだから、やろうと思えば「『Magic Island』限定楽曲大賞2014」、「『いとくると』限定楽曲大賞2014」だって出来そうだ。しかしこんな芸当ができる&やる資格があるのは世の中広しといえど粉砕ジャーナル主幹・黒田さんをおいて他におるまい。いかがでしょうか。
 閑話休題。とりあえず年始からのセットリストを途中まで書きだしてみたが、まあ本家の選定以上に気の遠くなる作業になると気づき、そして本家以上にソートに苦しむ予感がしたので、まず歌われた楽曲を3つの属性に整理し、そのなかから順を追って選んでいくことにした。

 まず5位と4位はカバー枠だ。
 範囲はLovit's!がいつもお世話になっている九州からメジャーデビューされたLinQさんの豊富な楽曲群から、軽トラ市公演においてスポット的に歌われた曲まで〜というわけで、意外と後者もバラエティに富んでいて選考は困難を極めた。
 そこからまず最初の1pt.を振りわける楽曲には、6月22日・第12回軽トラ市定期公演・なるなるの誕生企画にて歌われた友達より大事な人』(オリジナル・剛力彩芽さん)を挙げたい。
 盟友・なるなるのためにあんぬちゃんが松葉杖をつきつき現れ、それを地面に置いて、全員と肩を組みこの曲を合唱したあの光景。楽曲大賞はおろか2014年泣けるシーン大賞にも確実にノミネートされる名シーンであった(そして「あ、この歌ってこんなに良かったんだ!」と糸島っこによって楽曲そのものの評価まで高められた)。

 続いて1.5pt.の第4位に挙げたいのは、うーん、やはりここはLinQさん枠でいこうか・・・こちらもだんだんレパートリーが増えてきたんだよなあ、どれにしようかなあ。
 ちなみに僕自身は全くLinQさんを経由してないので、新しいレパートリーが投下されるたび、もちろん「おおっ」とは思うが、曲は知っててもダンスとかフォーメーションとか全く知らないため、どこからか「グスッ」という音が聞こえてきてようやく事の重大さを知ることが多い(たとえば第9回公演での『さくら果実』、今月の第18回公演での『フクオカ好いとぉ』など)。このへんで多少ハンディキャップを感じないこともないが、逆に、それゆえ楽曲そのものをまっさらな状態から楽しむことが出来るんじゃないかってことで、選定基準は純粋にそのパフォーマンス、演出+とりまく環境が素晴らしかったものから選びたい。
 いやー、しかし、こちらも倒れんばかりにイイものがたくさんあってホントに迷った。
 二丈地区・赤米鑑賞会(9月13日)ステージでの『なう。』、芥屋『第2回 いとしま海の祭典』(7月23日)で浴衣衣装とともに初披露された『HANABI !!』など、強力な対抗馬がこの枠にゴロゴロひしめきあっていたのだが・・・よし、決めた!
 第4位は白糸の滝・やまめ祭りゴールデン・ライブ(5月22日)での『カロリーなんて』にしよう。このライブそのものが「全曲公演」といっていいぐらいの記念碑的なものだったうえ、セトリにも実験的な試みがところどころ仕掛けられており、有りえないぐらい見所の多い公演だったが(でもシチュエーションはものすごくのどか)、『カロリーなんて』におけるさとみちゃんとれなちゃんの登用は、そのなかでも屈指のナイス・ギミックだった。この「ゴールデン・ライブ」ステージそのものを本年度のベストバウトのひとつに数えたいぐらいであり、そのなかから特にかわいかったこのステージを第4位に選出する。

 続いて3位と2位は「ハプニング」枠から選ぼう。
 Lovit's!のステージではいわゆる音響面でのハプニングがちょいちょい発生し(個人的には"神の演出"と呼んでいるが)、それが期せずして得難い化学変化を起こし、フシギな感動に繋がってしまうことが多々ある。メンバーさん・スタッフさんにとっては全く本意でない状況だろうが、しかし、時としてそんなワン&オンリーのステージが観客を「歴史の生き証人」気分にさせてくれるのも確かなのである。
 そんな偶然から発生した、本来は事故として処理されるべきパフォーマンスのいくつかを、エピックとしてこの順位に置くことをどうか許していただきたい。

 まず2pt.を獲得した第3位はひびきちゃん命名による(7月19日)曽根マジックでおなじみ、"壮大""オーケストラ""動物とのカーニバル"などさまざまな言葉で彩られた奇跡の音像が夏の夕暮れに木霊した伝説の曽根夏祭り公演から『祭りの夜 〜君に会えて良かった〜』。Youtubeでは決して伝わらない、あの日そこにいた人間にしかわからないナゾの有機的な音の歪みはいま思いだしても夢まぼろしのごとし。
 そして2位は・・・これも好事家からすればもう「やっぱりな」と驚きもしないだろう、前原商店街夏祭り(7月25日)から無重力『for you』。導入部の前サビが終わった30秒きっかりのポイントでいきなりオケがふっつり途切れ、ここからどうするのかと思いきや、そのまま残りの約4分を最後までアカペラで歌いきった、これもまた奇跡としか言いようがない名演であった。
 一期生が先導し、ときに軌道修正もこなしながら無事に着地を決めたとき、我々が観ているものはもはや"夏祭りの余興"なんかでは決して済まされない、いわば糸島版「はやぶさ」、糸島版「ゼロ・グラヴィティ」といっても過言ではないスリリングな体験へと昇華された。あれほどのゾワゾワに今後立ち会うことは出来るのだろうか。文句なしの2位!

 そして本年度の糸島楽曲大賞、堂々の1位は!
 1位は・・・デンデロデロデロデロデロデロデロ(ドラムロール)、やっぱり「持ち歌」枠のなかから選ぶしかない、というわけで「糸島市民まつり」2日目(10月5日)から『Magic Island』です!
 一年を通しての活動の集大成、そして三代目リーダー・あみちゃん卒業の場ともなったこの舞台。おりしも台風18号の接近を受け、ただならぬ強風のなかでのステージとなってしまったが、あみちゃんを中心に、物凄い風を真正面から受けながら、お母様方の作られたレッグウォーマーにまもられ堂々と糸島をPRしきった姿に、いとしまPR隊Lovit's!とはなにか、糸島の女の子とはなにかという答えの一片を観たような気がした。
 そんな集大成の『Magic Island』に本年度の糸島楽曲大賞第一位を捧げさせて頂くとともに、この日の動向をとても懇切丁寧に報じてくれたあんぬちゃんのblogにもLovit's!報道大賞2014を贈りたい。
 というわけで、以上、糸島楽曲大賞2014でした!

 とシメたいところだが、ちょっと、ちょっとちょっと。
 実はもうひとつ1位にしたい曲があるのだ。
 それが第44回糸島駅伝大会(2月9日)において、なるなるが最終走者あんぬちゃんを沿道から励まさんと歌った「ぬちゃちゃのチャチャチャ」である。これも、これもどうにか1位にしたいんだが、どうにかなりませんかねえ、なにとぞ!なにとぞ!・・・って僕がこの大賞の企画者・主催者・ただひとりの参加者なのだから、よし、勝手にルールを捻じ曲げたれ。
 13点満点ということで、これも同率1位だ。
 ・・・せっかくだし、もういっこ1位選んでいいですか。
 「第5回 手をつなぐ糸島市民のつどい」(6月28日)の「Lovit's! Theme」
 三期生にとっての初めてのステージとなったこの公演、こちとらそんなサプライズがあるとはつゆ知らず、いつものこのテーマ曲にのってナゾの小さい女の子=あゆみちゃんが先陣をきって〜やや調子外れ気味に手を叩きながら〜駆けてきたとき、Lovit's!が新たな段階に入った瞬間を目撃した。まさにその幕開けを告げるのに(当たり前だが)相応しい、これ以外に考えられない一曲だった。

 というわけで今年の糸島楽曲大賞は

  5.友達より大事な人(6月22日)1pt
 4.カロリーなんて(5月22日)1.5pt
 3.祭りの夜 〜君に会えて良かった〜 Sone Magic Remix(7月19日)2pt.
 2.無重力for you(7月25日)2.5pt
 1.Magic Island(10月5日)3pt
 1.ぬちゃちゃのチャチャチャ(2月9日)3pt
 1.Lovit's! Theme(6月28日)3pt

  ・・・いやー、誰も予想がつかないトリプル1位、総計16点という結果となりました!ありがとうございました!

 よし、ここまで来たらせっかくなので本家に因んで「推しメン部門」もやってしまおう。
 個人的には「推しメン」という言葉がものすご〜く苦手なので(前田憂佳さんの教へもある)、普段からこの言葉は一切使うまいと決めているのだが、一応そういう部門が用意されているからには、本家に於いてもシブい顔で投票したように糸島部門からも誰かを選ばねばなるまい。

 今年糸島を彩った人々といえば、糸島市民まつりの司会を務められたLinQ深瀬智聖さん、LinQ夏祭り(8月23日)で「いとくると」ウィングに加わった伊藤麻希さん松村くるみさん、Lovit's!をどこまでもラビッツ隊と言い間違えていたピンチーズのおふたり、Lovit's!(特にあんぬちゃん)から新しい一面を引きだしてみせた早良区におすまいのジャグラーがたおさん、門馬良さん、元スター高橋と呼ばれた男、曽根夏祭りでメンバーにかき氷をプレゼントしてくれたおばあちゃん、ステージ後に「生きる喜び!」と叫ばれたおじいちゃん、糸島のくまさんたち、亀ライダー伊都国女王あさきちゃんちのワンちゃんいとゴンアイスいとゴン長糸いとゴン、空気で膨らむ巨大いとゴン、大野城のにせ巨大いとゴン、木の葉モールのにせ巨大いとゴン、いとゴンヘッズの山本美月さん、べんがら村で共演したプロレスリング華☆激の皆さん、市民まつりでLovit's!の餅つきを遠巻きに眺めていた田中純二選手(唐津iPPo fes.以来の共演)、あみなちゃんがお腹に挟んでいた野口英世さん、カリュードさん、そしておじちゃまなどなどこのブロックも推しても推しても推したりない面々がひしめきあい、このなかから一人を選ばねばらない困難なミッションに楽曲大賞選考以上の喧々諤々の議論が脳内で交わされましたが、熟慮の末・・・全員ひっくるめて箱推しとさせていただきます!逃げじゃねえよ!みんな好きなんだよ!

 というわけで糸島楽曲大賞'14でした。
 来年もLovit's!の素晴らしいご活躍、ますますのご健勝を祈念し、心からメンバーさん、スタッフさん、そして関係者の皆様に今年一年の感謝の意を捧げさせて頂きます。
 ありがとうございました!来年もつんのうていぼろう糸島で!









2014年11月30日日曜日

第2回ちかっぱ糸島


 天気予報では降水確率80%となっていたが、起きたときも/朝ごはん食べてるときも/車にキーを差したときも/この時間ならすっげースイスイ進めるのなー、と今宿大塚を抜けたときも/福岡・糸島市境を越えたときも/また午後来るよ!と伊都菜彩を通りすぎたときも/セイワパーク前原中央に車を停めたときも、ぜーんぜん降ってなかったから「お、これ大丈夫なんじゃない?」と、傘を車に置いて伊都文化会館へ小走り。

 本日ひとつめのLovit's!イベントは糸島警察署歳末イベントパレードだ。
 パレードといえば昨年「安全安心まちづくり推進大会」(2013年10月14日)というのがあったが、あれとはまた別の行事なのだろうか。
 しかしあの時配られていた"安全"と"安心"のあいだでいとゴンが跳ねる黄色い総ラメ風味の腕章(光を反射して輝く、とても立派&ユースフルなもの。限定3000個)を参加者の皆さん揃って腕に巻いているから、おそらくまあ、あれと似たようなテーマのイベントではないかと推測される。伺ったところ、パレードのコースが少し違うみたいだ。


 オープニング・セレモニーが近づき、Lovit's!の皆さんも件のラメ風味入り腕章を巻いて所定の位置にスタンバイ。こちらでも「安全安心まちづくり推進大会」以来の「めざそう 安全・安心のまち」横断幕がひろげられていた。
 パレードの出発地点である、ここ伊都文化会館の駐車場には参加者の方々〜警察はもとより、地元自警団、防犯団体といった皆さんも〜がズラリ整列しており、ええっと、いちファンの僕(糸島市民ですらない)はどこへ行ったらいいんだろう?おっかなびっくりあっちへいったりこっちへいったり居場所を探していると「糸島市愛犬の会・わんわんパトロール」なる団体の姿が目に入った。
 わんわんパトロールというからには、連れているのは勇猛で知られるマスチフやシェパード、ドーベルマン・・・ではなく、どうみてもこれがかわいいワンちゃんたち。こんなかわいいワンちゃんが有事の際は「ゴー!」の号令で不審者に飛びかかったりするのだろうか。
 うーむ。
 きっと女の子とおなじように糸島のワンちゃんもまたタフなのだろう。
 糸島はどこまでも見かけによらない。

 出発式典の要である各組織代表の方々のスピーチが終わり、ようやくパレードが出発しようか、というところで、いきなりバケツをひっくり返したかのような大雨がざんざと降り始めた。
 警察音楽隊の皆さんが楽器を手に手に慌てて撤収にかかり、その他の参加者も屋根がある場所へ一斉にダッシュ。ひびきちゃんに導かれ避難するいとゴン、「白バイ、前へーっ!」の号令でやにわ走りだす車両部隊など、先ほどの整然とした空間が一転しておおわらわと化す。


 そんなしっちゃかめっちゃかな状況で、Lovit's!のみんなはどうしてるんだろう?と、彼女たちが元居た場所を見ると・・・ああっ、逃げ遅れてる!逃げ遅れて「めざそう 安全・安心のまち」横断幕のしたで一列にかたまって雨宿りしてる!
 か、かーわーいーいー!
 確かにこれでもう「安全・安心」だね!
 ・・・なんて言ってる場合じゃないし、状況が状況だからそんなトーヘンボクまるだしで見守ってちゃいけないのも重々承知しているが(僕もどっかに逃げないと)、横断幕にすっぽり入って雨をしのいでる姿、とってもかーわーいーいー!!
 昔のアメリカのカートゥーンでこんなシーンありましたよね(パッと浮かんだのは「チキチキマシン猛レース」のトラヒゲ一家だが、他にもっとイイたとえがあるハズ)!
 しまった!かわいいのが当たり前のアイドルさんを捕まえて「かわいい」とか、こんな直球で陳腐な言葉は使っちゃいけないんだ。気を引き締めて「かわいい」は懐にしまい、レポらしいちゃんとした描写を心がけよう。
 ・・・ああっ、そのままテコテコ前へ移動を始めた!かーーわーーいーーいーー!!!

 てなわけでパレードは敢え無く雨天中止となってしまったのだが、このグレイシートレインならぬLovit's!トレインを直に目撃できたことは一生の宝物としたい。
 でもすぐ暖かくしてくださいね!


 そんな感じで午前のイベントは終了。
 次は糸島に於ける食のサンクチュアリ・伊都菜彩にて催されている「第2回ちかっぱ糸島」だ・・・といってもLovit's!のステージまでまだ4時間ほどあるので、まずは筑前前原駅のダイソーに寄る。さきほど雨の被害に遭っている女の子たちをえへらえへら撮ってたらバチがあたってカメラが大変なことになってしまったのだ。ううう、どこまでも反省しきりだ。応急のクリーニング用品を2点購入したのでこれで償いとさせてください。

 昼前に伊都菜彩の前を通りかかったところ、これが雨ニモ負ケズものすごい大盛況っぷりで、駐車場に入らんとする車列もいつものそれと全く変わらない。
 さすが日本一の売上高を誇る産直市場である。
 ここでのステージは屋根あり、ということで、とりあえず「中止」という最悪の展開は回避されたようだ。まずはひと安心だけど、どうかそれまでには雨もあがってて欲しいなあ。

 お昼ご飯は先々月の商工会スタジアムにて見事に粉砕ジャーナル主幹・黒田さんのハートを射止めたひなたうどんへ。
 ひなたうどんさんはその名のとおり伊都国における太陽信仰の聖地・日向峠のふもとにある(文字通り八百屋さんの裏に)隠れた名店で、そのへんの縁起を担ぎたいところもあって、ここに決めた。
 どしゃ降りのなか、道路を突っ切ってお店に駆け込む。予定としては「わー、晴れた!さすがひなたうどんさんだわ!」と小躍りしながらお店をでる算段だが、いかに。

 ひなたうどん、僕にとっては5年ぶりぐらい(かつてこのへんの山の地図をつくっていた頃、一週間ぶっ続けで通ったことがある)で、当時とおなじように店内は雑然と風情がほどよく調和した異空間のまま。無造作に盛られたワイルドな野菜たち(天ぷら用)がカウンターのむこうで重厚な存在感を放っている。
 ごぼう天肉うどん(600円)を注文。
 おうどんは"リーズナブル"みたいな安易な言葉では片付けられなぐらいのボリュームで、もちろん味もよかった。
 第二次ブームの到来を予感しながら、「今日の雨は手強いな」とかワケのわからないことを呟きつつ、雨のなか車へと走る。

 あらためて、伊都菜彩へ。
 13時前に到着すると、大雨のなか、既にLovit's!の皆さんが物販を展開している。
 今回のイベント=「ちかっぱ糸島」は、JA糸島青年部プロジェクトが企画・実行する農業祭で、地元糸島でつくられた農産物の即売、地元食材をつかった屋台(あまおうを使ったいちご飴、ポン菓子、見つけきれなかったがいのしし肉の炭火焼などもあったそう)などのほか、ステージでも米一俵かつぎ(60キロ)、みかんの早食い競争、野菜の重要あてといった楽しげなレクリエーションが雨にも関わらず賑やかに催されていた。
 ちなみにここ伊都菜彩、先ほども記したように日本一の売りあげ(年商35億!)を誇る産直市場である。そして今日は遂にその場所で、日本一の地域密着型アイドルがステージを行うのだ。この組みあわせ、意外なことに初めて(僕の知る限り)!いやあ、めでたい!
 というわけで、とにかくまずは物販だ!物販大好き!
 みかんの袋詰めに始まり、ブロッコリー、青梗菜、ホウレン草、売り子さんの「珍しい野菜がありますよ!」に惹かれて日野菜蕪、黒大根などエキゾな雰囲気を漂わせるものを次から次にちかっぱ買い込む・・・これが伊都菜彩流の物販スタイルだ!

 Lovit's!ブースでも青年団の方々を中心にTシャツなどが結構売れていたようで、今日からまた新たに革製のLovit's!キーホルダー&ストラップ(ロゴ入り)というのもラインナップに加わっていた。
 おそらくメンバーさんが書いたと思しき「特注!オススメだよ」ポップの傍に円型とハート型、短冊状の新グッズが並べられ、これもまた糸島の工房でつくられたものだそうだ。フレグランスに続いてまた本革、いや本格的なグッズが登場である。
 悩んだ末、ハートの女王様がいるんだしこれしかないな!ってことでハート型のキーホルダーをあんぬちゃんから購入(重要)。ちかっぱ大事にします!

 14時。
 ステージイベント:みかん早食い競争に突然エキシビジョン・マッチとしてLovit's!メンバー6人が招聘された。
 ・・・MCのお兄さん、グッジョブ!
 Lovit's!内での大食いポジションをめぐり、水面下で火花を散らしあっていた(という僕のなかでの空想)ゆうちゃんとなるなるの戦いが、遂に公の場で決着をみせる!

 採集コンテナ(剥いた皮を捨てる用)のうしろに並んだメンバーが、MCのお兄さんの「Ready...Lovit's!」の絶叫を合図に、いっせいにみかんに挑みかかった。
 さあ、勝つのはやはり王者なるなるか、いやここでゆうちゃんが下克上を決めるのか、両者のあいだで慌ただしく視線をいったりきたりさせていると・・・ちょっと待った!
 ひびきちゃんのみかんの皮を剥くスピードがちかっぱゴッドスピードなんですけど!
 ここでまさかの伏兵!
 季節+雨由来のダブル寒さでみんなが手をかじかませながらみかんの皮むきに手こずるなか、その器用さ(+寒さ耐性?)でもって見事に優勝をかっさらっていったのはなんと大穴=ひびきちゃん&あさきちゃんのワンツーフィニッシュであった(優勝商品はやっぱりみかん)。
 早食いと大食いはまた違うジャンルの競技だったようだ。
 なるほどなあ。

 14時30分、いっこうに降り止まない雨のなかライブがはじまりはじまり。
 といってもステージはいわゆる"トラック・ステージ"だし、お客さんはテントのなかに集まっているので支障はほとんどない。むしろオーディエンスに関しては空間が密となったおかげでより一体感が生まれていたと思う。
 Lovit's!観たい!と名指し(重要)しながらお母さんの腕をひっぱって前にくる女の子もいるし、青年団の方々もサイン入りTシャツに身を固めて準備万端だし、もう雨なんて関係ないのだ。これがちかっぱ糸島ワールドなのだ。
 あ、説明が遅くなったけど"ちかっぱ"は"力いっぱい"が転じて生まれた新方言です。

 お祭り、ということで一曲目は「祭りの夜 〜君を好きになった日〜」。


 よいしょ!あらよっと!とLinQさん譲りのお祭りアンセムで一気に祝祭感を沸騰させたあとは「カロリーなんて」で食べ過ぎにもしっかり警鐘を鳴らす。なんて考えられたセットリストだろう。
 ここではっぴと一緒にジャケットまで脱いでしまったなるなるが慌ててジャケットに腕を通そうとする一幕があったが、ダンスしながらなのでなかなかうまくいかない。ハプニングのなりゆきをヒヤヒヤしながら見守っていると「♪め〜ざす、体型〜」のところで「最初からそういう演出ですよ」といわんばかりにジャケットを放り投げ、颯爽とモデルポーズを・・・決めた!
 まさに苦境を逆手にとっての倍返し!プロフェッショナルだ!これがエンターテインメントだよ!


 JA糸島青年部の方々への謝意を込めたMCのあとは「Magic Island」。
 歌っているあいだに雨が止む or 雲が晴れるキセキでおなじみのこの曲も、さすがに今日の豪雨には通じなかった模様。だが、これは日本一と日本一のアツすぎる邂逅によってひきおこされるビッグバンを防ぐため神が降らせた冷却水だったのかもしれない・・・と、今日も今日とて素晴らしいそのステージを観ながらボンヤリ思った。よく意味はわからないが。
 みんなが手拍子で一体となった「for you」に続いて、来たよ!あんぬちゃんセンターの「いとくると」が!
 マイ「2014年・良かったもの大賞」を選定するなら、この"奇数フォーメーションの中心で♪いといといといと、くるくるくるくるの二役をこなすあんぬちゃん"は確実にベスト3に入ってくる。マイリー・サイラスとフレーミング・リップスの共演や、テイラー・スウィフトのポップ路線への転向など、今年もさまざまな出来事がポップス史を騒がせたが、僕のなかではそれよりも"あんぬちゃんセンターの「いとくると」"が上位に来るのだ。
 なんと表現していいかわからないが、その素晴らしい体幹をバネに鞠のごとくポンポン躍動するあんぬちゃんの姿には、ジ・アーティストとしか形容できないぐらいの迫力と可愛らしさがある。ジ・アーティストといえば昨日の丸田池公園イルミネーション点灯式から発売された新図案ポスター(ロケ地:九州大学)のなかでもあんぬちゃんがジ・アーティストなイキフンをガツン!と漂わせてて、それがものすごく格好いいんですよ。本人はあまり納得してないようでしたが、最強です。あれで「買わねば!」ってなったぐらいです!

 で、そんな最強の♪いといといといと、くるくるくるくるのサイドにキレッキレのあさきちゃんとスキルリーダーひびきちゃん(みかん早食いコンビ)があがってくるときのワクワク感ったらもう、どうしたらいいんだ!って話だよ。
 今日も最高だ、Lovit's!ありがとう!

    最後はいとゴンを招いて「いとゴンのシマ」。
 はっぴを着たいとゴン(かなりウケてる)がひびきちゃんに連れられ登壇・・・ステージの奥行きがそんなにないので少しヒヤヒヤしてしまったが、さすがいとゴンもプロなので落っこちることなくゴンゴンゴンゴンゴーンゴン♪と元気に踊っていた。
 「ちかっぱ糸島」の文字の前で、糸島の女の子たちが、糸島の頭のかたちをした龍と肩を組んで揺れている。糸島の子供たちも踊る。青年部の方々も踊る。そしてここは糸島が誇る最大の産直市場。
 うちからそんなに離れてないのにここまで「特別な世界」を感じさせてくれるステージとは一体なんなのだろうか。
 すごいな、どこまでも「ちかっぱ糸島」だ。

 今回のお祭りに関してのアンケート用紙を貰った。
 「ちかっぱ糸島」のいくつかの構成要素を5段階評価でマークしていく形式で、もちろん全てに5点満点をつけさせて頂く。全部5点満点じゃテキトーと思われそうなので、「ステージ」のところだけ「5」の左隣に「6」を書き足し、そこにマルをした。集計のさい「うわ!メンドくせー!」と言われたらそれはもう全力で陳謝するしかないが、正直な意見なのでどうにかご容赦願いたい。
 備考のところには「ちかっぱ糸島最高!」のヒトコトと「Lovit's!最高、また次回も観たい!」・・・って、これはイベントでアンケートがあったら毎回書いてるな
 次こそは晴れますように。
 神さまもビッグバンなんか恐れちゃダメですって!


2014年11月24日月曜日

早良みなみマルシェ2014 軽トラ市

 三連休の最終日。
 連休になると、各地にお住まいのアイドル好きの方々があちらこちらへ移動を開始する。ここ福岡にもたくさんの愛好家が訪れ、ベストホール、ライブハウス、CDショップ、ショッピングモール、地行浜などを足繁くいったりきたりしていた(いちばんお客さんを集めたアイドルは福岡ドームの4日連続公演を敢行したSMAPでマチガイナイけど)。

 昨日、それはそれはみごとな晴天に恵まれたLovit's!の第17回公演にも遠方からのファンが少なからず訪れ、フルメンバーによる「Magic Island」「いとくると」の生実演を目のあたりにし確実に射抜かれていた。もちろんひとりひとりに確認したわけではなが、その必要もないぐらいこの日の公演も素晴らしかったのである。

 勤労感謝の日にちなんで企画されたお楽しみコーナー『お仕事ジェスチャークイズ』(いろんな意味でハードなお題ばかり)では、あのラビキュア(1月・第七回公演にて放送)のキュアキャットさんが10ヶ月ぶりに電撃復活を遂げたり、九大アイドル・光GENKIさんがフツーにお客さんに混じって応援に勤しんでたり、なかなかコアな見所もあり、個人的にはジェスチャークイズのタイムキーパーを仰せつかったゆうちゃんのストップウォッチに"あみちゃんの音がいいストップウォッチ"(2013年7月の第二回公演に登場)の姿を重ね、「こんなところにも世代交代の波が!」とよくわからない感慨にひたってしまった。

 終演後、老舗・角屋食堂で遠方からの方々とお昼を囲み、また他所のイベントに行くと去りゆく彼らを見送ったあと「しまった!!!」と心のなかで叫んだ。
 それは「1日に2ステージ入っているときのLovit's!はそれ用に(も)仕上げてくる」のを思いだしたからだ。この日はもうひとつ、午後から九州大学の学園祭にLovit's!が登場する予定があり、説明するとまたひたすらにながくなるので割愛するが、Lovit's!はこういう時、しっかりセトリを変えて楽しませてくれることが多いのである(もちろん単品でも充分満足できます!)。
 で、やはり九大ではオリジナルソング以外かぶせることなく、ここ最近はそうでもないけどまだ比較的珍しいナンバーといえる「全力Everyday」、さらにいとゴンさんを招いての「いとゴンのシマ」が用意されていたのだから、思っていたとおりなのであった。
 せっかく糸島にいらしたのだからいとゴンさんとの共演も見て欲しかった。
 公演・イベントがふたつ入っている日は両方見たほうがいいっすよ、と今更ながら耳打ちさせてください。

 で、明けて月曜日。
 昨日の本家軽トラ市から日を置かずしてこんどは"出張"軽トラ市である。
 連続軽トラ市なんてなかなかないのでウキウキしながら会場の早良区の脇山中央公園へ・・・ってドコ?
 Google Mapで調べてみると、福岡市のオアシス油山を超え、佐賀県境の三瀬トンネルに近い背振の山々に囲まれた奥地にそれはあった。これだけでやや秘境感が漂っているが、実際に車を走らせてみると、ゆうちゃんがFacebookに印象を書いていたとおり「すごく糸島と環境が似てる」ところで、糸島といえばシーサイドの印象が強いが内陸部は確かにこんな感じである(余談だがうちからの距離もだいたい一緒だった)。
 ゆうちゃんはパッと見、三の線でおおざっぱな感じがあるのだが(失敬)、実はいろいろ観察していてこういう鋭いことを不意にサラッと言ったりするのだ。すごいのだ。

 さて、出張軽トラ市ということで公園には地元脇山の八百屋さん、陶芸工房、アクセサリー屋さんなどに混じり、われらがおなじみ糸島だんご本舗さんやまんまるカレーさん、伊都ホットサンド笑顔さんらもお店をだしていて、ちょうどお昼どきに到着したんであっちこっち物色しながらなにを食べようか思案していると、まんまるカレーさんのバンにLovit's!のチラシが貼ってあるじゃないか。「よし、決定!」・・・となりかけるも、これがやっぱり人気店。なかなかの行列をまえに気持ちが砕かれてしまい、空腹からの圧力にも負け、結局地元脇山のトンチキライスなるものに手をだしてしまった。トンチキライスはどのへんがトンチキなのかよくわからなかったが、あっさり心折れてしまった自分がトンチキであることはまず間違いあるまい。
 今回はこんな体たらくでしたが、Lovit's!の写真を貼れば食べにくる、という人間がここに少なくとも一人いるので、糸島のお店の皆さんはご一考ください。

 出店は糸島からのものがいくつかあったが、ステージイベントのプログラムをみると、こちらはおもに脇山校区の方々のだしものばかり。糸島代表はおそらくLovit's!のみ・・・かな。これは重大な任務だ!
 今日の出演メンバーはあさきちゃん、あんぬちゃん、なるなる、あみなちゃん、さとみちゃん、れなちゃん、ゆうちゃんでした。



 ステージの幕開けを飾ったのは「Magic Island」。
 この日の天気予報は雨、だったのだが午前中から暑いぐらいの快晴にみまわれ、やっぱLovit's!はお日様に愛されてるなあ、と思っていたらまた昼過ぎからおもむろに雲が湧きだし、少し不安になっていたところ「Magic Island」が始まったら途端に晴れ間がのぞきはじめたもんだから、これはもうさすがとしか言いようがない。「Magic Island」の魔力は糸島外でも通用するのだ。
 続いて昨日軽トラ市でも九大でも聴けなかった「ゴーイング マイ ウェイ!」、最後に「いとくると」がドロップされ、曲数は思ったより少なかったが、九大学園祭ステージが〜おそらくやむにやまれぬ事情から〜リップシンクであったのに対し、こちらは完全生歌だったので「やっぱりサイコー!」と心から拍手したのでありました。

 あとは、やっぱり背景の山々を含めた自然環境が良かった。
 「糸島と似てる」のは、これおなじ背振山地(佐賀・唐津〜糸島〜福岡〜佐賀・鳥栖)を背にしてる以上どうしてもそうなっちゃうところがあるのだけど、それ以上のなにか〜糸島にある特別な郷愁のようなもの〜をLovit's!は呼び起こす、のだと思う。
 地球外惑星に人間が移住する際、その星を住みやすい環境に改造することをテラフォーミングというが、それと似た感じでLovit's!が「Magic Island」「いとくると」を歌うとだいたいの環境はイトシマフォーミングされてしまう。意外にも早良区と糸島市は背振山地の一部で隣接するお隣さんらしいから、そういう化学変化も起きやすかったのかもな。と、ひとりウンウン頷いてみたが我ながら一体どういう観点だろう。さきほどのトンチキライスがまだ効いてるのか。

 話は前後するが、前日の軽トラ市から「いとしまPR隊 Lovit's! 2015 CALENDAR」がグッズコレクションに登場し、これは月替わり12枚(表紙を入れると13枚)でそれぞれの月にメンバーひとりひとりが掲載されているもので、図案は一枚一枚メンバーがお気に入りの写真を自分たちで選んだという。
 いろいろ「これはどこで、これはどこどこだな」と思いだしつつ眺めていると(なんとぜんぶ制覇していた。そういう意味でも嬉しいグッズ。2016も頑張りたい!)、写真がすべて軽トラ市公演以外のPR事業で撮影されたものであることに気づいた。
 単なる偶然だろうが、このことからもLovit's!の素晴らしいステージは軽トラ市の外にもたくさんあることがわかる。それこそ"歌と踊り"を通じて糸島のPRをしているときこそ最高の表情がある、みたいな部分が無意識に編集されているのかもしれない(あえてそちらに限って選んでるのかもしれないが)。
 ですので、ここはもう「ぜんぶ観に来ないとダメっすよ」と改めて耳打ちさせて頂きたい。

 詳しいことは割愛するが、このマルシェの地。この日おそらく日本でいちばんミラクルが連続炸裂したアイドルイベントだった。もちろん最高の表情も、いくつもあった。
 やっぱりぜんぶ観に来ないとダメなんですよ。もうこうなったら耳元で大声で叫ぼう。Lovit's!のことだからこんなに言うんだぞ。






「いとしまPR隊 Lovit's! 2015 CALENDAR」絶賛発売中。
いま買うとLovit's!から年賀状が届くそうですよ!

2014年11月9日日曜日

福岡マラソン2014・おもてなしエリア


 午前8時20分。小雨のぱらつくなか、全国から集まった1万人を超えるマラソン愛好者が福岡市の中心部・天神を一斉にスタートした。コースは渡辺通りを北上し、九州朝日放送本社のまえで那の津通りへ、そのまま直進して突き当たりの当仁小学校にぶつかると次は黒門川通りを右に、福浜団地入口交差点からよかトピア通りに折れると・・・っていわれても土地勘のない方にはサッパリわからないだろうから、ここからは皆さん大好き「修羅の国」らしい道案内を試みてみる。

 秋山選手の放った天井直撃弾に着想を得たギャオス捕獲作戦(「ガメラ 大怪獣空中決戦」)の舞台となった福岡ドーム、キングギドラに襲われた福岡タワー(「ゴジラVSキングギドラ」)を右にしながら、ゴジラとスペースゴジラとモゲラによって完膚無きまで破壊し尽くされたももち浜(「ゴジラVSスペースゴジラ」)を後にし、室見川を渡って「正しい街」(「無罪モラトリアム」)に別れを告げると、よかトピア通りはマリナ通りと名前を変える。やがて、かつてその地下で謎の新興宗教団体が宇宙規模のテロルを企てた愛宕山(「黄金竜伝説」)が左手に姿を現し、そのまま進むとランナーの皆さんには初の難所・西福岡マリナ大橋の上り坂が襲いかかるが、ここから眼下に広がる姪浜港は北朝鮮のコマンド部隊が上陸した戦略的要所(「半島を出よ」)、また港の対岸にそびえる石切場跡はかの呉一郎が怪人物より狂気の巻物を譲り受けた由緒ある土地(「ドグラ・マグラ」)なので息切らせながら存分に戦慄していただきたい。
 日本最大の観覧車(のち、倒壊)を有していたマリノアを過ぎれば、ゾンビ蔓延後の世界で暴走集団が因縁相手に容赦ない制裁を加えたヨットハーバー(「地獄の窯開き」)、イザナギが黄泉の国の穢れを禊いだ小戸の海、「入ると幽霊がでる」とウワサの電話ボックス(もうかれこれ20年ぐらい前に流行ったウワサだが、このご時世にまだ撤去されないところをみるとガチかも知れない)があり、小戸西交差点を左折して唐津街道に入ればそっから先はずっと元寇の激戦地。炸裂するてつはうの爆音と硝煙に思いを馳せながらムクリコクリが隠れる生の松原を抜けると旧陸軍がナゾの秘密兵器をつくらんと掘削を進めた長垂ペグマタイト岩脈がある。
 以上、修羅をヒョイと超えた奇々怪々きわまりないエクストラオーディナリー・福岡マラソンコースガイドをお送りしたが、案ずることなかれ。ホントにこわい事件事象はこれでもカットしてます

 で、そんなダークサイド(福岡市だっていいところよ!)を抜けると、ここから先はもう我らが楽園、糸島半島だ。よ、待ってました!
 長垂の先、今宿には昨夏ステキなサウンドシステムで快い感動を届けてくれた「三菱電機・厳菱会夏祭り」の会場、三菱電機今宿グラウンドがあるし、数日前にLovit's!及び関係者がごっそり福引の景品をかっさらっていった「第10回 愛まつり」の会場も程近い。
 県道85号に入って九州大学のほうに走れば、途中、あんぬちゃんが福引で野菜詰めあわせをひきあてた元岡小学校があり(なんか、Lovit's!が福引荒らしだと勘違いされそう)、折り返し地点の九州大学は毎年Lovit's!が出演している伊都祭でおなじみだ。11月23日には九大祭もありますよ。
 ポスターのロケにも使われた景勝地・二見ヶ浦からはサンセット・ロード、すなわち「『Magic Island』とはなにか?」を身を持って体感できるエリア〜しかしそれはまだ入り口にすぎないのだが〜が始まり、そんでもってゴールはLovit's!にとって一年を通してのクライマックスとなる"糸島市民まつり"の会場、糸島市役所志摩庁舎前に設定されてるんですからこんなにタメになるコースもあるまい。
 まさにヘルからヘヴンへ、ダンテ『神曲』のごときテイストで地獄・福岡(もいいところよ!)と天国・糸島の記念碑的スポットを次々踏破できるのが今年の福岡マラソンなのだ。そして『神曲』の最終章でダンテが聖人&天使たちの集う場所に辿りついたように、ゴールのむこうには聖人顔負けにうまい糸島のお食事&天使顔負けに素晴らしいLovit's!の歓待が待ち受けているという。
 その名も・・・「おもてなしエリア」
 なんてすごそうなエリアだろう。こうなったら僕もおもてなされてみたい!というわけで行ってきました。・・・電車とバスで。 
  
 と、その前に。
 Lovit's!と福岡マラソンの関わりをざっと振り返っておこう。
 まずは5月4日・福岡どんたく港まつりに福岡マラソン2014の応援チームとしてLovit's!もパレードに参加。呉服町から天神中央公園前までの約1270mの道のりを、ももいろクローバーの「走れ!」にのって、当時まだ研修生だった3期生&いとゴンと共に練り歩いた。
 続いて『糸島まるごとコメ道場2014~田園フィールドに広がる「伝えたい!私のメッセージ」』(6月29日〜)では、二丈地区の水田に赤米で「つんのうて走ろう!糸島へ」の文字を描き、なんとこのなかでLovit's!はメイン(?)の「糸」&「島」を任されている。ちなみに「つんのうて」は糸島の方言で「一緒に」「連れだって」を意味しているそうだ。
 この田んぼアートは福岡マラソンにちなんだオブジェクトとして新聞やテレビなどでもよく紹介された。

 それらのホップ・ステップを経ての福岡マラソンだから、もちろん本番にもなにかしらのカタチでLovit's!が関わってくるんだろうな、と予想はしていたが、先だって告知されたランナー応援イベントエリア(糸島半島の五ヶ所に設置された、いわゆるどんたく演舞台的なおまつりステージ)の参加者リストおよびタイムスケジュールに彼女たちの名前はなく、二丈絆太鼓やおなじみのダンススクール、キッズチアリーディング、あのひょっとこ踊りまであるのにこれは一体どういうことだ、ひょっとしたら選定が抽選かなんかになって、そこで落選してしまったのだろうか・・・と心配したが、後日ゴール会場の大舞台「おもてなしエリア」に満を持して出演することを知ってホッと胸をなでおろした。これこそ「そうこなくっちゃ!」な采配である。よかったー(絶景・レストラン二見ヶ浦駐車場会場でLovit's!を観てみたい、という願望も少しあったけど)!

 で、おもてなしエリアへ。
 交通規制で車はだせないし、雨降ってて寒いから自転車は無理だし、久しぶりに筑肥線で筑前前原駅へと向かう。S山門駅から電車に乗ると、いきなり普段の倍ぐらい乗客が多い。「ま、まさかねー」と思いながら、筑前前原で彼ら全員がどっと下車したのを観て、はじめて今日のイベントの重大さを肌で感じとった。こんな光景、みたことないぞ。
 おもてなしエリアへ運んでくれる無料シャトルバスが定期的に発着しているというので運行状況を案内の方に伺ってみると「現在1時間30分待ち」と、これまた衝撃的な言葉が返ってきた。
 現在12時30分過ぎなので、1時間30分待ってバスに乗り、おもてなしエリアに行くとなると・・・Lovit's!の登場時間は14時30分だから渋滞のこととか考えるとホントにギリギーリじゃないか。
 打ちひしがれながら「(歩けないこともないし)歩いていきますか」と、トボトボ志摩中央公園に歩きだし・・・「やっぱりバスにしましょう!」バス乗り場・糸島農業高校へ。
 行列に並んでみると、タイミングが良かったのか30分もせず大きな観光バスに乗ることができ、とくに渋滞に遭うこともなく、すいすいイオンモール志摩へ連れてってもらうことができました。よかったー!

 イオンモール志摩の駐車場に停まったバスを降りると、そこには「糸島でこんな大勢の人間見たことない!」レヴェルの大人口が詰めかけ、こういう例えもナニだがジャニーズがコンサートやるときの唐人町〜福岡ドームよりすごかった、と思う。とうとうLovit's!がそのクラスのアーティストに・・・(感涙)!

 この日の糸島の最高気温は17.3度、ザ・走ってもないのにもてなされようとしている人間としては少し肌寒く感じたが、マラソンにとってはジャストフィットな気温であるらしく、実際に完走率も97パーセントを超えたというからめでたい。

   次々とゴールにとびこんでくる参加者を迎える「おもてなし」も実に糸島らしいスタイルで、糸島グルメグランプリでおなじみの名店をはじめ、マラソン参加者にはタダで焼き牡蠣やみかん、暖かい豚汁などがふるまわれる総力戦っぷり。これ、糸島新聞によれば「シーズン入りしたカキ100キロ(約一千個)を無料で提供」していたそうで、牡蠣のことはよくわからないが、一千個つったら「海のあっちからこっちまで」みたいなスケールではないか。全力のおもてなし、すごすぎる。

 ありがたくももったいなくも、ザ・走ってもないのにおもてなしエリアに足を踏み入れてしまった人間にも、いきさん牧場のヨーグルト、アサヒ・ドライゼロ、マ・マー早ゆで3分スパゲティなどがグイグイ「持っていきなさい、持っていきなさい」と手渡され、なんだか申し訳ない気持ちに。どれも超うれしかったです(プロモーション)。
 雨とはいえそんな感じだから、天候関係なしに賑やかなことこのうえなかった。

 人混みをかきわけかきわけ沿道まで足を伸ばしてみると、糸島の方々が旗や風船を手に応援&歓迎にでていて、物産による歓迎以上に素晴らしい光景がそこにはあった。
 僕自身はマラソンに一切縁がない人生を送ってきたので、こういう場にくるのも初めてなのだが、都市マラソンにおいてはこれも普通の光景なのだろうか。でも、スタート地点とはガラッと趣きが異なる"決して広くない道"での応援や、失敬ながら"何か特別なものがあるわけでもない景観"の飾りっ気のなさがまた糸島らしくてグッと来るんですよね。

 沿道からランナーにかけられる声も、いい。
 おじさんが「もうちょっと頑張ったらカレーがあるよ!」と通りすぎるひとりひとりに声をかけてて、僕も「もうちょっとしたらLovit's!がいるよ!」の声をかけたくなった。しかし、もし僕がランナーで、沿道から「もうちょっとしたらLovit's!がいるよ!」と声をかけられたらと考えると、ちょっとこれは想像を絶する嬉しさだなあ。
 ランナーズ・ハイの果てに出逢ういとしまPR隊 Lovit's!とはどれほどのものなのだろう。それを体験するためにも来年、出走する価値があるんじゃないか(Lovit's!がまたおもてなしエリアに出演するなら・・・)。でも、ヘタすっと途中でガチの意味での天国へ行く可能性があるね。かなりあるね。
 
 14時を過ぎたので、沿道で頂いた応援用の風船(長細いやつ)を持っておもてなしエリアに帰還。
 依然として小雨がパラついていたが、志摩中央公園のグラウンドに設えられたステージには屋根があって一応雨を避けれるようになっている。

 14時30分。
 Lovit's Themeが流れ始め、リズムにあわせて応援用風船をベコベコベコベコ叩きながら「わー、迷惑なファンがやるやつだわ、これ」と今更にして気づく。あわわ、今日はまあ、そういうお祭りなので見逃していただきたい!
 今日の出演メンバーはあさきちゃん、なるなる、ひびきちゃん、さとみちゃん、れなちゃん、あゆかちゃん、ゆうちゃんでした。


 一曲目は「Magic Island」。これほどランナーを糸島に迎えるのにふさわしい曲もあるまい。知らぬまま走ってきた道が「必然の道・彼の帰り道」だったかも、と気づかせてくれたりするのだ。わー、いいなあ。やっぱり来年は走ってみたいなあ。
 そして、この歌を唄っているあいだに雨があがったのだが、「Magic Island」のステージ中に雨が止むのを目撃したのは2度3度ではない。やはりこの唄には何かしらの魔力が宿っているようだ。それほどの晴れソングですし、来年はマラソンのテーマ曲にしてみてはどうですかね!
 続いて「for you」「全力Everyday」と、スポーツイベントに相応しい活発なナンバーが間髪入れず投下され、おもてなしエリアの隅々まで元気な声が響いていた。


 最初の「Magic Island」から「おお、おおお〜」とこちらの目を釘付けにし、「for you」「全力Everyday」で「わ〜、わわわわ〜」とクール・ファイブのごとき感嘆の声をあげてしまったのが、この日のあさきちゃんのダンスである。普段から視線泥棒(ついつい目を持っていかれてしまう)気味なところがあるあさきちゃんダンスのキレキレっぷりが、この日はさらに凄いことになってて、それが最大レベルまで炸裂したのが続いての「いとくると」であった。ひょっとしたら今日の所感を円グラフにすると9割ぐらいが「あさきちゃん、スゲー!」で埋まっていたかもしれない、それほどのものだった。

 MCコーナーでは、メンバーひとりひとりから糸島のおすすめが紹介された。
 あゆかちゃんは姉子の浜の鳴き砂。ゆうちゃんは羽金山の電波塔・・・ずいぶんシブいチョイスっすね!ひびきちゃんは元ロイヤルファミリーだけあって日本最大の内行花門鏡、伊都歴史博物館、平原遺跡の重要史跡を満遍なくフォロー。さとみちゃんは工房めぐり。夕日が好きなれなちゃんからは二見ヶ浦に沈む夕陽が夕陽百選に選ばれているとの情報を教わる。なるなるは日本一の売り上げを誇る産直市場・伊都菜彩を紹介し、さすがLovit's!の給食糸!であった。ハマボウの妖精・あさきちゃんはもちろん泉川のハマボウを淀みなくイントロデュース。

   こうなると本日不在のメンバーからも「糸島のいいところ」を是非伺ってみたいので、このMCはレギュラー化して頂きたいところ。んで、いつか紹介された全ての「いいところ」を1日で廻るLovit's!お勧めスポット・クロールにも挑戦してみたい。
 次は満を持して"わたしたちのお友達"、そして"俺のお友達"でもあるいとゴンが「ゴンゴーン」「ゴンゴンゴーン」とコールを受けながら登壇した。
 "いとゴンの頭は糸島半島のかたちになっている""いとゴンのお腹を触ったら幸せが訪れる"などのトリビアも紹介され、これでいとゴンビギナーにも基本情報がバッチリ叩き込まれたんじゃないかな〜しかしそれはまだ入り口にすぎないのだが〜
 今日の「いとゴンのシマ」には新たな展開があって、ひびきちゃんがいとゴンを隣でエスコートする、なんだかものすごくハートフルなアップデートがなされていた。
 いとゴンのお姉さん(うたのお姉さん的な)みたいなニュアンスだろうか。いや、佇まいとしては、なんというか、そうね、ジブリアニメにでてくるモノノケと対等に接して遊ぶ女の子に近いものを感じました。ううむ、すばらしいよ。僕はこういう種族を超えたかわいいもの同士の共演にものすごく弱いんです!
 ・・・モノノケ扱いしてごめんよ、いとゴン。
 でもあれですね、これまで各メンバーにちょっかいをだしてきたいとゴン、本命は誰なのだろうとずっと思ってましたが、今日のこれでひびきちゃんが一歩リードした感じはありますね。



これで終演かと思いきや。



    まだ終わりじゃなかった!
 このフォーメーションは・・・そう、糸島市民まつりにいらしたことがある人ならもうおわかりだろう。
 なんと市民まつり名物・糸島市青年団の皆さんがついたお餅を用いておこなわれるスッペシャル・イベント=餅まきが今日また開催されるというのである!
 あのおいしい、糸島産のお米でつくられた丸餅が!ちょうど数日前に切らしてしまったあの丸餅がまたとんでくるぞ!
 正直、子供の頃から餅まきが大好き(なんのカミングアウトよ)で、当時住んでいた地域がものすごく餅まきばっかしてる街(餅はおろか、お菓子、乾物、はてはお金まで撒いていた)だったので、餅まきと聞くといやがおうにもその頃の血が騒ぐのだが、さすがに大人になった今ではそこまでやっきになることもない。・・・狙うはLovit's!が投げる餅・一択である。
 糸島市民まつりではあと2人というところでコンプリートを逃してしまったが・・・あっ投げ始めた!お・も・ち!お・も・ち!

 ・・・残念ながら今回もコンプならず。
 そもそもザ・走ってもないのにおもてなしエリアでおもてなされよう人間に餅をキャッチする資格があるかといえば「全くナシ!」なので、また来年、市民まつりで頑張りたいと思う。これがホントのおもちなしエリア、なんてね(といいつつ、必死になって12個ゲットしてたりするよ!)。
 
 走ってもないのに存分に糸島の方々とLovit's!におもてなされ、お餅まで頂いちゃってウットリしながら帰途へ。
 イオンモール志摩駐車場に目をやると、もはや筑前前原駅へのシャトルバスを待つ行列が「1時間30分どころの待ち時間じゃないぞ!」な感じになっていたので、帰りは徒歩を選ぶしかなかった。
 小一時間かかって筑前前原に着いたらもうヘトヘト。マラソンを走った人の疲労とは全く比較にならないが、こんな体たらくでは来年42.195キロ走るとか夢のまた夢である。
 まずは体づくりからだな、と珍しくポジティブな来年への想いを抱いた福岡マラソン2014参加録でした。

 あ、もひとつ教訓あります。
 黒のコートで餅まきに参加しないこと。真っ白になるゾ!


2014年10月19日日曜日

商工会スタジアム2014


 商工会スタジアムとはなにか。
 ・・・基本的に"商工会"が如何なるものかわかってないので、おそらくその地域の商業や工業に携わる方々のよりあいみたいなものだろう、と推測するが、そこに"スタジアム"がくっつくとまたハナシが違ってくる。
 "スタジアム"が意味するのは屋外競技の展覧場、ならばそこで繰り広げられるのは競いあいだ。
 そうなると見えてくるのは数多のお店がそれぞれのチームを作ってくりひろげる大運動会。晴天にパン!とピストルが鳴れば各お店屋さんがエプロン姿でゴールを目指して猛ダッシュ!そんな暖かい光景の裏には「おのれ、グルメグランプリではしてやられたが走りでは負けないぞ!」みたいな水面下の戦いもあったりして・・・なんてなことを考えながら会場の志摩中央公園に足を踏み入れると、まず鼻をくすぐってきたのはどこからともなく漂うとてもおいしそうな香り。
 誘われるようにプロムナードに吸い込まれると、そこにはグルメグランプリ・ファイナリスト常連になりつつある「まんまるカレー」さん、フライドチキン「ももちゃん」で昨年度の優勝を果たした「伊都ホットサンド笑顔」さん、ルチャ指向で有名な「ラーメン笑喜屋」さん、地図屋時代はお世話になりました「ひなたうどん」さんなどなど、糸島を代表する人気飲食店の屋台がズラリと軒を連ねていた。
 ということはつまり、そういうお祭りなのかしら。

 頂いたチラシには「糸島一気喰い!!」の文字が勢いよく踊り、その背景ではドンブリに入った糸島市が今まさに箸で持ちあげられんとしている。
 糸島市、どのへんから一気喰いするといいだろう。引津あたりの食べやすそうな地形からポリポリいくのがベターな気がするが、男っぷりを考えればまず半島部分をむしゃり、続いて福吉〜深江あたりをぺろりとかたづけ、最後にえいやっと内陸部を喉につめこむのが格好いいんじゃなかろうか。なんだよ男っぷりって。
 で、前述のとおりの飲食店諸々にそれ以外の商店さん、あわせて「約40のブース」に隣接する可也公民館・糸島市健康福祉センター「ふれあい」で催される「11つの体験セミナー」をひっくるめて、これが「商工会スタジアム」。
 今年で7回目となるらしいこのイベント、コンセプトを鑑みれば「商工会博覧会」でもイイような気がするが、そこはやっぱり「スタジアム」だ。腕ずくで糸島の魅力を叩きこんでくるような、そんなアツい闘志がブースのあちこちから食欲を刺激するたまらない香りとともに発せられていた。
 
    めあてのLovit's!ステージは12時30分から。
 なんだけど、今日も今日とて1時間30分あまり早く現地に到着しちゃったもんだから、テントのなかでとりあえずバテる。
 昨日の平原王墓祭りも今日とおなじような晴れ模様であったが、まだ涼しい風が吹いていたのでそれにずいぶん助けられた。
 だが本日はどうだ。
 お日柄が良いのはいいとして、あまり風はなく、どこまでも抜けるような秋晴れの下、ただただ暑い。

 せっかくだからなにか食べこまそうかしら、と思いたつも、10時ぐらいに朝ご飯を食べたばっかりなので「1時間後にお昼はないよなァ」。
 ここはこらえて、がまんがまん・・・といきたかったが誘惑に勝てず、間食代わりに玉子サラダパン(お店の名前失念。おいしかったです!)をペロリ頂いてしまい、そのせいでお昼ご飯に対する熱意をごっそり失ってしまった。
 これは完全にハプニングだ。
 やってもうた。

 ・・・とりあえず、そのくやしさをバネに、九大の学生さんたちが造ったいきなり団子や、糸島だんご本舗さんで草餅など、家で食べるようのおみやげを購入。
 アンケートに答えたところミツル醤油さんの甘酒と牧のうどん謹製袋麺まで頂いてしまい、なんともうれしいかぎり、ありがたいかぎりであります。
 おそるべきことに、ぜんぶおいしかったです。

 そうこうしてるうちにいとゴンが出現、会場を徘徊し始めたので、ブラブラとそのあとをついてって写真を撮ったり、ただただボヤンと動向を観察したり。
 上の写真は糸島だんご本舗さんの「いとゴン饅頭」を、モデルのいとゴンその人?その獣?が自らPRしている貴重なショットで、ハナシのタネに「俺も"あとで"買ってみるかァ」と余裕こいていたら、直後、あっという間に売り切れてしまった。無念。
 このいとゴン饅頭もまたかなりおいしいらしいのでいつか必ず食べてみたい。

 いとゴンといえば、この日はタカクラホテル・舟木慧シェフ(全日本司厨士協会西日本支部料理コンクール・第一位)による糸島食材を使ったキュイジーヌ・・・ではなく「氷の彫刻の作成」コーナーなるものもまた企画されており、うら若き女性料理人がチェーンソーで氷柱をバリバリ削る、なかなか観れない光景がサブステージで展開されていたのだが、なにを造るかあらかじめ告知されてなかったもんだからテキトーに「いとゴンだったら面白いのに〜」とかくっちゃっべていたら、ホントにみるみるうち氷柱がいとゴン化していったので驚いた。人間に不可能はないのだなあ。
 ただ残念なのはその完成を待たずして、氷柱よりも"暑さに弱い"いとゴン御本人が帰ってしまったことで、2匹のツーショットが撮れなかったのはなんとも心残り。

    で、12時30分。
 司会のおねえさんが投げかける「糸島市のアイドルグループといえば?」「(客席)らびっつ!」のコール&レスポンスをマエフリに、我らがいとしまPR隊Lovit's!が今日もまた元気よくステージに登場。
 おおお、フルメンバーじゃないか。
 総勢10名のメンバーがステージいっぱいにひろがり・・・舞台がけっこう高いので、下からみてる側としては少々ヒヤヒヤする。

 1曲目は「Magic Island」。
 今年の糸島市民まつりは志摩中央公園側のステージがなかったので、約1年と2週間ぶりにこの場所から可也山のほうへむけて捧げられる「Magic Island」を体感。
 さすが志摩の中央と呼ばれるだけあって、糸島賛歌を発信するのにこれ以上の土地はない・・・ってどこで聴いてもサイコーなんですけどね!
 でもこの環境で聴く「Magic Island」にはナニモノにも代え難い瑞々しさがあった。好きだなあ。

 続いてLinQさんの「なう。」(あさきちゃんの「なう!」かわいかったなあ)、からの「カロリーなんて」では1番であさきちゃんとあんぬちゃんのキレッキレツインターボがフロントラインにて大活躍、2番ではひびきちゃんとれなちゃんにバトンタッチしてこんどはキュートなアプローチで攻めてくるという編制に、とにかく参った!


 ジャン!ときたらお次は"私たちのお友達"いとゴンが登場。
 現在「ゆるキャラグランプリ2014」エントリー中(清き一票を!毎日投票できるんだって!)の彼は昨日に引き続いてピンクのLovit's!はっぴを着用し(さすがお友達!)、どさくさにまぎれてなるなるの手を握ってたりしていたが(見逃さないゾ!)、そんなアイツでも高いステージに立ってるところをみると「お調子がすぎて落っこちたりしないかしら」とか心配になっちゃったりもするさ。まあ・・・落ちてもボヨンと跳ねて無傷っぽそうな気配はあるが。
 それなりの広さの舞台でないと実現しない「いとゴンセンター」Versionの「いとゴンのシマ」フルメンバー仕様も久々で、これまたデラックスな見応えがありました。
 帰り際、いとゴンがひびきちゃんにまたオイタをしていったような気がするんですが、幻でしょうか。




   いとゴンを見送ったあとは「いとくると」(あみちゃんが卒業して「いといと」&「くるくる」がおなじ人数で割り切れるようになったが、まだこちらの心情としては僅かに割り切れないところあり)、そして最後は「Shing Star」。
 10人のメンバーが振りまわすタオルと、はためく「商工会スタジアム」のノボリが「糸島の風」を感じさせ、なんともすごい「お祭り」感。これが糸島か!
 実に勇壮で「スタジアム」公演のトリにふさわしい圧巻のパフォーマンスでした。

 本日よりLovit's!グッヅに「クッキー詰め合わせ」が登場。
 原材料のうち小麦粉、卵、塩は全て糸島産であり、このへんの心遣いが実に(あまりこの呼称は好きじゃないが)ローカルアイドルの真骨頂といった感じで頼もしい。
 以前リリースされた、やはりメイド・イン・イトシマにこだわったハーブ・フレグランスを見たとき「こういうのってある程度のポジションにいるアーティストがつくるやつだよなァ」と感心した覚えがあるのだが(香水をつくったアーティストでパッと思いつくのはジェニファー・ロペスとかレディ・ガガとかテイラー・スウィフトとか、そういうクラスのお歴々だ)、クッキーもまたそこそこの位置にいるひとがコンサートグッズとしてだすもので(個人的には過去にユーミンと浜崎あゆみのクッキーを頂いたことがある)、小規模ながら地域のものにこだわってつくったグッズが、得てしてセレブがつくるソレに近づく、ってのもなかなか愉快な現象である。
 んでまた、言い切っちゃうけど、ユーミンと浜崎あゆみのやつよりおいしかったんですよ。しかもひとふくろ150円とお買い得、ロゴ入り。3周したった。

 さてこれでおしまい、撤収!
 と、思いきや、なんともうちょいしてからブック破りの第二部(進行表にも載ってない)をやってくださるそうで、ありがたいありがたいと座して待つ。

 第二部の前に「まむしの湯プレゼンツ・糸島サイダー早飲み大会」が開催され、そこに我らがLovit's!からなるなるとあんぬちゃんのうさぎ姉妹が果敢にもエントリーする一幕があった。
 子供の部の挑戦でいいんじゃないか、というこちらの心配をはねのけるように意気揚々と大人の部に参加したうさぎ姉妹。並び立つ挑戦者たちのなかで、ただこのふたりだけが商品を掲げてアピールすることを忘れず、この時点で優勝は決定!・・・と思ったが、対抗馬の、糸島で有名なクマのコサンタさん(でいいのかな)が猛獣の喉をもってして一番に飲み干す大番狂わせが発生する。
 人間と熊だからそこは部門別にすべきだ!とか、優勝者インタビューに応じられないキャラクターが参加するんじゃないよ!とか、そもそも大人げないぞ!Lovit's!のことだからこんなに言うんだぞ!とか、コブシをふりあげ抗議の声をあげたかったがそれもまた逆に大人げない。
 しかし大人気ないことを承知で言わせてもらうと、なるなるとあんぬちゃんが糸島サイダーを飲む姿をみて「ああ、俺も飲みたい!」「まむし温泉にいきたい!」と痛感させられたので、大会の趣旨としては思わせたもん勝ち、つまりうさぎ姉妹の優勝といっていいだろう。やったよ!Lovit's!がブッチギリで優勝だ!


   ・・・14時30分。セカンドステージのはじまりはじまり。
 まずは「ゲラゲラポー」にのって登壇したLovit's!にまじって、あら、またコサンタさんがいる。というわけで「ようかい体操第一」。
 昨日の「平原王墓まつり」のいとゴンに比べたらコサンタさんもまだまだだな、と挙動を厳しくチェック・・・いや、そこまで敵対視せんでも。
 サイドに子供たちが集まって一緒に踊るのはもはやおなじみの光景。ほのぼーの。


    からの。
 本日二度目のLovit's Themeにのって・・・あれ、いつもなら手を叩いてメンバーが勢いよく飛びだしてくるところ、誰一人として出てこないぞ。
 なにか思惑を漂わせながらソデで待機するメンバーをワクワクしながら眺めていると・・・おおー、久しぶりの「全力Everyday」で登場だ!

 「LinQさんのレパートリーはほぼ全部Lovit's!で初体験してきた」派なので、今年5月のヤマメ祭りで初めて"糸島卸し"されたこの曲を聴いたとき「あれっ新曲?」と思ってしまったのはナイショだ。再演はその月の軽トラ市公演以来でしょうか。三期生が入ってからやるのは確か初めてのハズ。
 オリジネイターたちによるパフォーマンスは先日「ウェッサイ!!ガッサイ!!」のリリースイベント@ベストホールでQtyの方々が歌っているところを観て、「おおー、これが本家のピッチング!」と感嘆済みだが、糸島っこのピッチングも負けてはいない。
 糸島っこといえば「ウェッサイ!!ガッサイ!!」のリリースイベント@ベストホールではあみちゃんのお姉さん〜元Lovit's!でもある〜木村早紀さんが間奏のセリフを、オリジナルでは「気ぃ強そう気ぃ強そうて、アンタ九州の女はみんな気ぃ強い思っとっちゃろー」というところ、「アンタ糸島の女はみんな〜」に変えてシャウトしていらして、いたく感動した。
 いつかLovit's!バージョンの「ウェッサイ!!ガッサイ!!」も聴いてみたいものだ。


 このところ起きているのか寝ているのかよくわからない生活をしている身ゆえ、「チャイムが終われば」におけるあさきちゃんキレのいい寝覚めが羨ましくてしょうがない。
 最後は「for you」。最近ようやく「for you」の重みというのがわかってきたので、この曲をオーラスに持ってきたのも非常に納得いくところでした。
 以上で全9曲。

 味覚の「糸島一気喰い!」も去ることながら、Lovit's!のステージもフルに五感にヒットする「糸島一気喰い!」みたいな感じ(クッキー含め)で、今日も今日とて糸島魂、ありがとうございました!
 来年は朝ごはんを抜いて来ようと思います!